翠泉会の研究会
民家で生け花を
花とあそぶ ~きらめきの中で~
オブラートの花 「雫」
2019年
オブラート、ガラス器
蓮や睡蓮をイメージして作ったオブラートの花が
上段の蕾から下へと順に開いていく
棚を幾つかの層の重なりとして
下段には、水の雫のような波紋とゆがみが表現されたガラスの器に花を置く
小雨が降り続いていた七夕の朝、
空の機嫌を伺っていると雨は次第に細かい霧雨になリ始めた
小さな橋が架かる中条邸の庭に オブラートの花を浮かべる
やがて雨は止み太陽の光が差し込んで、土の温度が上がっていくのを感じる
濡れた地面に触れたオブラートの形は少しづつ変化し、ゆっくりと大地に溶け込んでいく