Statement

あのとき咲いた桜、育てた植木、贈り 又は 贈られた花々
美しい思い出や かなしい過去

日々に寄り添う 植物にまつわる記憶

 

摘み取った葉や花は、時に皮膚や血管のように

脱色して白く半透明になった姿に、人の気配や 生と死の境のようなものを感じて
浮かび上がる残像を ほんの少しの間だけ留めておきたかった

 

少しずつ変化していく現在
新しい経験や記憶が積み重なっていく

傍らにある自然の移ろいに、今は何を思い何を重ねるのか